英語は積み重ねの勉強が大切な科目です。数学では代数が苦手でも幾何はできる。理科では生物が苦手でも物理は得意ということもあり得ますが、英語ではそういった他の科目とは異なり、新しい単元に入るとき、それまで習った内容がすべて含まれてくるので中1からの基礎の内容がしっかり身についていない状態で急に不定詞や比較といった特定の単元だけできるようになる、ということはまずありえません。

 学校によって進度の差はあるものの、英語が苦手だと言っている生徒のほとんどが中2半ばまでの内容でつまずいています。高校生でも英語が苦手だと言う生徒はたいてい中2の内容をしっかり理解できていません。

 中高6年一貫校に通う生徒はどうしても中2のころの勉強がおろそかになりがちですが、油断しているといつのまにか学校の授業がずっと先まで進んでいて取り返しがつかないということになりかねません。

高1,高2になって心を入れかえてしっかり授業を聞こうとしてもそれまでの内容を理解していなければ、このころ自分の力だけで学校の英語の授業についていくのは大変です。

 ですから私は特に中2までの内容をきっちり習得させることに力を入れています。高校生になって苦手な英語を克服したいと言ってくる生徒に対しても、まず中2までの内容が理解できているかどうかをテストし、できていないところがあれば何度も説明し徹底的に反復練習をさせています。

英語がほんとうにできるようになるのは、目先の学校の定期テストのためだけの丸暗記のような勉強をさせるよりも、近道だと考えているからです。

 

 中1から高2習うべき単元は理想的な順番でカリキュラムを組んでいます。宿題も毎回、不足も無駄もないように適切な量を与えています。復習テストは毎回、前回の授業の内容と、数か月前の復習内容を組み合わせたものを実施することで、いつもいろんな単元を復習できて効率よく知識が定着するようにしています。きっちり理解できていると判断すればどんどん先の内容に進んでいきますが、宿題のやり方がまずかったり、復習テストの結果が悪い場合は何度も同じところをやり直していただくことになります。また必要に応じて、英作文や発音の授業、単語熟語のテスト行うこともあります。

希望があれば学校の定期テスト2~3週間前からは学校の教材に沿って授業を行うことも可能です。学校のテスト期間中はテストの時間割を聞いてから話し合って、ふだんとはちがう曜日や時間に授業をふりかえるなどして柔軟に対応します。学校のテキスト別のテスト対策プリントも用意しています。しかし、定期テスト前の間に合わせの勉強だけでは、なかなか永続的な力はつきません。逆に、毎日少しずつでも勉強していれば、テスト前の特別な勉強はほとんど必要ありません。このことは常に頭に入れていただきたいと思います。

 

当塾に来られる生徒が全員、日々の積み重ねの勉強を大切にし、英語が好きな科目で、得意な科目になって下さることを願っています。